今回シングルマザーの方におすすめする仕事は、『食品業界』です。

でも食品業界ってどんな仕事でしょうか?

漠然とは知っているけども・・・具体的な仕事内容は知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで食品業界の求人、給与、待遇、将来性について深掘りしていきましょう。

食品業界の仕事をお考えのシングルマザーの方、ぜひチェックして下さい。

食品業界の求人状況は増加傾向

食品業界は、生鮮食品と加工食品に大きく分けられます。生鮮食品はその名の通りですが、加工食品となるとその種類はさらに細分化されます。

醤油や味噌などの発酵食品、惣菜、缶詰、冷凍食品、麺やパン、マヨネーズなどもあります。この業界は常に進化しており、より美味しく、より安全な食品を作るため、メーカー各社がしのぎを削っています。

昔ながらの職業ということもありますが、新製品開発などにも若い人材を求めているため、食品製造業には安定して求人があるわけです。

一方で、小売では激しい価格競争が続いており、小売業者では低コストのために、大手が大量仕入れで1個あたりの単価を低くすることで競合しています。

そうしたニーズは食品加工業界にも影響を及ぼし、大量生産でいかにコストを抑えつつ、高品質で安全な食品を作るかがポイントとなっています。

もっとも、需要に見合った適切な量を製造しなければ廃棄が増えてコストの削減にはならないので、生産量の管理も大切です。製造におけるロスの削減や工場の稼働率向上が大きな課題となっているのです。

さらにTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の合意が得られれば、食料品の原材料のコストが下がる反面、食の安全性が不透明になるという不安があります。

こうした課題を克服するため、食品製造業はさらに独自性を打ち出し、生き残らねばなりません。

食品製造業は現代人の食生活にはなくてはならない存在である以上、今後も求人が途切れることはありません。

食品業界の給与

先にも書いたように食品製造業と一口で言っても多くの企業が存在します。企業の規模や、職種により平均年収も大きく変わりますが、相場としては200万円台後半~400万円台後半が平均年収となっているようです。

年代別に見てみると20代で約250万円、30代で約330万円、40代で約440万円、50代で約480万円となっています。

平均月収は、20万円台がもっとも多いのですが、それは雇用者の年齢層が比較的若いゾーンに集中しているためです。

若いため、未経験者での就職も多くありますが、経験者は優遇されるため、継続して同業種で働く人も多い業界です。男女比としては約6:4で男性が多くなっていますが、近年では女性も増えています。

また業種としては、飲料メーカーの年収が高い傾向にあります。さらにラインなどの工場勤務ではなく、正社員となれば、500万円~600万円になります。やはり、現場では平均年収も低いのですが、管理部門となれば話は別です。

食品製造業は比較的参入しやすい業界といわれており、既存の大手メーカーの他にも、中小零細のメーカーも少なくありません。

そのため、職種だけでなく、企業によっても年収には差がでるわけです。なお、昇給は年1回、賞与は夏と冬の2回という企業が多いようですが、当然ながら業績によって左右されます。

開発職に携わっている場合には、実績に応じて開発手当がつく企業もありますが、そうしたのはやはり大手企業が有利でしょう。

年収アップを狙うなら、同業内で経験を積み、中途採用で転職するというケースもあります。人手不足は食品加工業でも同じなので、経験者の転職は優遇されるためです。

大手の食品製造業で役職に就けば、年収1000万円近くになることもあるので、キャリアプランをしっかりと持てば、そこそこの給与まで上がるはずです。

 

食品業界の待遇、将来性

食品製造業の待遇は、企業の規模によって変わりますが、諸手当が一般的にあります。通勤手当、超過勤務手当、家族手当、住居手当、役職手当などがそうです。

この他、各種社会保険や退職金制度もあり、大手になると財形貯蓄や社員株主会、寮を完備しているところもあります。やはり、大手になるほどこうした福利厚生が充実しています。

食というものは人々の生活に欠かせないものであり、将来性も十分あります。比較的安定した業界ですが、現状に満足することなく、消費者のニーズに応えながら成長している業界といえるでしょう。

少子高齢化が進む中で、高齢者にとっても加工食品は需要が高く、ファミリー層にも欠かせないものとなっています。

しかしながら、この先の人口減少によって加工食品業界の規模も縮小されてゆくことが考えられています。ニーズの多様化はビジネスチャンスですが、工場のラインをどの製品に絞って増産するかなど、予測の難しい時代になるでしょう。

いわば、多様な商品を限られた工場で少量ずつ生産する時代になるのです。

さらに食の安全性を確保するために、原材料にかかるコストが増加する傾向もあります。円安状態が進んだことにより、輸入原材料の占める割合が大きい食品などは、メーカー各社が値上げしたことなどがいい例です。

長期的には景気に左右されるという面もありますが、そこをどのように乗り切り、さらにマーケットを広げてゆくか。アジアや欧米など海外進出なども含めてグローバルなビジネス展開が今後の鍵となりそうです。