現在超高齢化社会を叫ばれる時代となっており、介護サービスも充実してきています。

高齢者の入所施設もあれば、家族との時間もしっかりとつくることができる通所施設もあり、今回ご紹介するのは、デイサービス(=通所介護サービス)についてです。

介護をしている方、または介護職に就こうとしている方、是非デイサービスのことを知り、ひとつの選択肢にしてくださいね。

 

デイサービス

まずデイサービスについてですが、「通所介護サービスを提供している介護形態のこと」です。

日帰りで施設に通い、食事、入浴などの日常生活の介護及び、機能訓練等の介護サービスを受けることができます。

また、施設で他者と関わりを持つ機会を設け、孤独になりがちな現代で高齢者の方々の人間関係を育むことができる利点もあります。

そして、介護をする家族の負担軽減にもなるため、互いに心と体をリフレッシュする時間ができるのも、デイサービスの魅力です。

デイサービスの雇用

では、そんなデイサービスですが、どれくらいの人を、どれだけの給料で求めているのでしょうか。

介護と言えば、給料は安いのに肉体労働で、昼間も夜間も仕事があるという印象ですが、デイサービスに関していえば、通所施設のため夜間勤務はありません。

また、今は働き方改革の影響で、給料の改善が見られたり、介護ロボットの導入で、従業員の負担軽減を行ったりなどが実施されています。

どんな人が働いているの?

施設の規模によって最低限の決められた人員基準がありますが、ここでは最低限必要な人員についてご紹介していきます。

・管理職・・・常勤1名

・生活相談員・・・専従1名以上。社会福祉士、社会福祉主事、精神保健福祉士のいずれかの資格が必要になってきます。10名以上の事業所で1名が常勤でなくてはなりません。

・機能訓練指導員・・・常勤で1名以上。看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格が必要です。

・看護職員

・介護職員・・・15名までは1名以上で、16名以上になると超過部分の利用者を5で割った時に得た数に1を加えた介護職員が必要になってきます。

給与

給料は地域によって多少の波はありますが、軒並み月収20~27万円程度です。

福祉職の給与は改善が大きく見られ、実は今ではそれほど給与が安いという実態は薄らいできているのです。

待遇

デイサービスの長所としては前述したとおり、日中の勤務になることですが、一方では夜勤手当がつかないデメリットもあります。

そこで施設によるところはありますが、基本給に上乗せできる待遇として一番に挙げられるのは「資格手当」です。

例えば介護職員実務者研修(旧ホームヘルパー1級)や初任者研修(旧ホームヘルパー2級)で5千円から7千円程度、介護福祉士、看護師、理学療法士や作業療法士では1万円程度の支給が多いとされています。

ニーズがある中、働き始めは敷居が低く、実は無資格でも雇ってくれるところはあります。ただし、就労中に資格取得のための勉強をすることになるため、予め資格を取得しておくことをおすすめします。

資格手当以外にも、役職手当や家族手当等他の職種でも採用している手当も複数存在する事業所もあるため、福利厚生のチェックは欠かせませんね。

 

デイサービスのやりがい

将来性

デイサービス及び、介護職の将来性ですが、これからもニーズは高まり求められる職業になることが今から予想されます。

今の団塊世代の高齢化が進み、施設利用をするニーズとなった時、人口が爆発的に増加した世代のため、もしかすると溢れ出してしまうかも知れません。

向いている人

今まで人間の発達は山の形をしていて、進化から衰退を示していました。

しかし現代社会では高齢者の方々がより良い生活を送れるようにするという考え方の下、自分でできることは自分で行っていく(ADL=日常生活動作の向上・維持)ようにしています。

つまり、高齢者の自立支援や利用者本位で福祉サービスを提供することが主な仕事であり、やりがいと感じる要因の一つです。

そういった、相手のことを真摯に考え、その人のために考えて日々の支援を行っていく――ここにやりがいを感じられる人にこそこの仕事は向いています。誰かのために役立ちたい献身的な性格の人にはこの仕事をおすすめできます。

まとめ

今はだいぶ働きやすい環境に変わっています。

ただし、皆さまが思っているように、肉体労働であることは間違いありません。

人を運んだり、抱き上げたりすることもある中で、「割に合わない!」と感じている人もいるかと思います。

そんな時、忘れないでほしいのは、やりがいであったり、利用者の方々から貰ったりできる優しい心やおおらかさに触れ、得ることができます。

実は私たちが支援をしている中で、利用者の方々は私たちに力を与えてくれているのです。ですから皆さんも決して「私が支援してあげている」という考え方をせずあくまでも利用者本位で支援するようにしてくださいね。